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伝説の少女マンガ「ポーの一族」40年ぶりの新刊を読みました(萩尾望都作)

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1972年から1976年の間に連載されていた少女漫画「ポーの一族」、なんと40年の時を経て新刊が出ました。

「フラワーズ」に去年掲載されたことは知っていたのですが、売り切れで手に入れることができなくてそのままになっていたのですが、今日朝コミックが発売されたことをテレビのCMで流れていて知り、早速入手して読みました。

少女漫画「ポーの一族」とは

ポーの一族 復刻版 限定BOX: フラワーコミックススペシャル

ポーの一族 復刻版 限定BOX: フラワーコミックススペシャル

 

 「ポーの一族」は吸血鬼をモチーフにした(作中ではパンパネラと表記)作品で、幼くしてバンパネラになり老いることのないエドガー少年の1744年から1976年の232年間が描かれています。

妹のメリーベルや、後に一緒に暮らすこととなるエドガー、寄宿学校で出会うキリアンなど魅力的で薄幸で繊細で美しい登場人物がこれでもかと言うほど登場。

このシリーズは断片的に掲載される短編15話からなり、時系列も行きつ戻りつ、舞台になる国もヨーロッパのあちらこちら、何度も何度も読み返しているのに久しぶりに読むと頭がこんがらがる複雑に張り巡らされた伏線。

何より文学的で透明な世界観。

本当に「ポーの一族」は少女漫画界の金字塔だと思っています(ただ一番好きな萩尾望都作品は「マージナル」ですけど)。

完結していたはずだったのに、40年たって戻ってきたエドガーとアラン

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<関係ないけど松本潤って萩尾望都作品の美少年みたいだよね>

「ポーの一族」は1976年に、1976年を舞台にした物語を描いて終わっています(アランは消滅し、エドガーも消滅するようなニュアンスを残して完結)。

私は「ポーの一族」が連載されていた頃はまだ生まれていなかったのですが、掲載開始時は200年前の物語だったはずが4年かけて現在の物語で終わるという、最高に美しい終わり方をしていたので、続編が読めるとは思っていませんでした。

が、連載終了後40年間作品は色褪せることなく、なんども新装版が発売され、ドラマCDになったり、ラジオドラマになったり、2016年には「ポーの一族」を原案にしたテレビドラマが製作されたり、永遠の名作として不動の地位を築いた作品ですし、ますます続編が読めるとは思っていませんでした。

リアルタイムで「ポーの一族」の新作を読むことができるなんて!

感無量とはこのこと!!

「ポーの一族」新作「春の夢」あらすじ

青い文字は「ポーの一族」を読んだ人向けなので、読んだことない人は読み飛ばしてください)

今回は1944年1月イギリスウェールズ地方アングルシー島が舞台。

時代背景でいうと、第二次世界大戦がはじまりナチスがユダヤ人を迫害していた頃です。

原作の時系列で言うと「ホームズの帽子」のジョン・オービンが34歳の時に最初にエドガーとアランに会ったのが1934年、「ランプトンは語る」のドン・マーシャルが国定公園の文化記念館でエドガーとアランに会ったのが1950年。

その間のお話になります。

1940年のロンドン大空襲で住処を追われたエドガーとアランは、アングルシー島の赤い家に静養にきている。

アランの体調は優れずほぼ毎日眠って過ごしている中、エドガーは黒髪の少女ブランカと出会う。

ブランカはユダヤ人でナチスの迫害に会い、親元を離れて弟のノアと共にドイツから叔母を頼ってやってきている。

惹かれ合うエドガーとブランカ、ブランカを気に入らず不機嫌なアラン。

そこに別の吸血鬼の一族のファルカがアランの貧血の治療をするために来訪する。

ファルカは空間を瞬間移動することもでき、ポーの一族は持たない特殊能力を持っている。

アランをファルカに任せて、エドガーはチェスターのホテルへ。

そこにはポーの一族のクロエ、シルバーら7人がエドガーのエナジーを欲して集まっていた。

ここまでが起承転結の起承のとこまで。

ここからキングポーも登場して事件の波状攻撃でこっちの頭をこんがらかせてきますよ。

さっすがー!

感想です

もしかしたらこれは蛇足なのかもしれないと思っていました。

最近の有閑倶楽部(一条ゆかり)とかだと、作者が自分の作品の同人誌を描いているような中途半端なクオリティで、がっかりしたことがあるのでドキドキしながらページを繰りました。

いやあ、杞憂でした。

思っていた展開ではなかったですが、そして絵柄もずいぶん変わっていますが、やはり萩尾望都はすごい。

読み応え抜群の作品でした。

しっかり、以前の作品の時系列が後になっている物語への伏線も引いてあり、旧作と分断されてつじつまが合わなくならないようにしてあったし、今後も続く気配をプンプンと匂わせた幕引きで、作者が気まぐれで過去を懐かしんで描いたのではなく、自分の作家人生の集大成として、1976年の連載終了後にも萩尾望都の脳内で紡がれ続けた物語を、漫画におこして私たちに提示してくれるつもりなのだと思いました。

旧作ではポーの一族以外に吸血鬼の一族は登場しなかったが、今作は紅ルーシ(地名)の吸血鬼ファルカ、男系のみ代々受けつかがれていくギリシャ系の吸血鬼の一族のオットマー家と、ポーの一族以外の吸血鬼の二系譜が登場。

エドガーと対立するポーの村で暮らす一族である、クロエ、シルバーなど今まで登場しなかった新キャラも登場。

読み切りとしてのエンディングはポーの一族らしい悲しくて綺麗なオチでしたが、シリーズとしては悪役がトンズラして終わるという、これがプロローグやで!ポーの一族新章キターーーていう伏線をマキビシのごとく大量にばらまいて幕引き。

これからますます面白くなりそう。

「新ポーの一族」は、エドガーとアランの物語だけではなくポーの一族という血族にスポットを当てていく感じなのかしら?

と予測。

生きる楽しみが増えました。

私とユキヒロと萩尾望都

私は萩尾望都が好きで、旦那のユキヒロと初めて会った時に好きな作家を訊ねられ萩尾望都と答えました。

ユキヒロは北方謙三が好きとか言うてたので、そんなハードボイルド好きには萩尾望都はわからんと思ったのですが、なんとユキヒロも萩尾望都が好きだったのです。

ユキヒロがあのとき「11人いる」の話をしなかったら私たち結婚してないかもしれない。

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自分のペースでがんばりますのでこれからもよろしくお願いします

 

参考リンク

ポーの一族 - Wikipedia